イタリア便り#9
『イタリアロックフェスレポート』

イタリアロックフェスレポート

 

2年ぶりのロックフェスに行ってきたNです。

 

夏の終わりの空に響き渡る生音を浴びて、感無量でございました。

 

奇しくも同じタイミングに、日本で行われた音楽フェスでの濃密なカオスが、物議を醸していたようですが、野外で着席という非ロック的なコンディションに、意外とイタリアンロッキンピーポーは従順であり、お行儀よく座って体を揺らしているのに感心致しました。

 

 

入場には、ワクチン接種を証明するグリーンパスなどが必要ですが、野外なのでマスク装着の義務はなく、ビールも飲め、ただ、暴れられないので夜風が身体に染みる、そんな想像していたよりもずっとおおらかなフェスでした。

 

コロナにまつわる入国制約で、無事に来られるかがギリギリまで心配だった、お目当てのDRY CLEANINGや、SHAMEといったイギリスのバンドも観ることが出来て、感涙にむせぶかと思いきや、嬉しくて大笑い。

 

 

空の下で思う存分笑ってよい(または奇声を発してよい)という状況に、思えば飢えていたこの2年、快い音にまみれて味わうなんとも言えない「解放感」に、酔っぱらったのだと思います。

 

今年の夏は、2年ぶりのバカンスということもあり、とにかくイタリア中の人々がより遠くへ、より長く出かけることに躍起になって、海も山も大騒ぎだったようですが、皆が一心にコロナという闇からの「解放感」を求めたのかもしれません。

 

こんがりと焼けた人々が「バカンス自慢」をし合う、イタリアの風物詩的な光景が2年ぶりに街に戻り、このまま本格的な解放への一途をたどることを願うばかりです。

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