イタリア便り#3『イタリア人とマスクの日々』

イタリア便り#3『イタリア人とマスクの日々』

スタッフNです。ミラノの街を歩くのが大好きです。街では慣れないマスクをかけたイタリアの人々が、マスクをしても尚、大好きなおしゃべりに講じています。

 スタッフNです。
 ミラノの街を歩くのが大好きです。
  歴史ある建物を飾る石の彫刻、バルコニーを彩る花々、屋上に大胆にそびえる木々。
 
 見上げながら歩くとメラヴィリア*な発見が尽きませんが、犬のフンが盛大に散らばる足元への注意も怠ってはなりません。(*初回をご参照下さい)
 
 このコロナで、公共交通機関の使用を控えるため、ミラノ市内であれば、張り切ってどこへでも徒歩で出かけます。
 
 イタリアで花粉症になった私は5月が最も辛いのですが、歩いていても今年は軽症。
 
 なぜかと思えば、マスクをしているからなのでした。
 
 コロナでマスクの着用が義務付けられ、しなければ罰金刑もある今日のイタリア。
  
 喋る勢いなのか、鼻の高さゆえか、すぐにずり下がるマスクに苦慮するイタリア人ですが、コロナ前まではマスクというエチケットとは、全くもって無縁でした。
 
 テロ絡みの不審者とみなされないよう、マスクをつけずに、くしゃみまみれになってよろよろと歩いたものでしたが、考えればイタリア人はサングラスが大好き。
 
 マスクとサングラス、もちろんどちらも保護的役割を担っているわけですが、外見としての怪しさ勝負で言えば、どっこいどっこいな気も致します。
 ( イラストは、私が独自に行ってみた、不審度の段階的検証です。)
 
 ちなみに、マスクをするとサングラスが曇って危ないので、サングラスをかけて歩く人は今、ほとんど見掛けません。
 
 しかし、ようやく営業が再開されたオープンテラスのバールやレストランに陣取ったとたん、マスクを外し、サングラスを瞬間装着するのがイタリア人。
 
 彼らの顔面の全貌が明らかになることはなく、やっぱりイタリア人だって、なかなかに不審なのです。
 
様々な時代の美が混在するミラノの街