イタリア便り#13『イタリアあるある』
2022年1月5日
明けましておめでとうございます。
イタリア語では、「ボナンノ」(BUON ANNO)。
語感がほとんど「あけおめ!」ですが、大丈夫、「ボナンノ!」は目上の人にも使えます。
それでは新春らしく、イタリアあるあるのお題で軽やかにまいりたいと思います。
1.よくスラれる。
私の個人データによりますと、この20年間で5回、オリンピックみたいなペースで順当にスラれています。
最近のスリ集団はいわゆる「ジプシーファッション」ではなく、普通に若い子の恰好をしており、時にファッショナブルに人込みに溶け込んでいるので注意が必要です。
2.マフィアのボスが穴ぼこみたいな住居で捕まる。
長年の逃亡生活が、実は地元の隠れ家というより隠れ穴でひっそりと営まれていたケースが多く、そのもぐらみたいな住居の様子がニュースで流れるたびに、どれだけお金と権力があってもなあと思います。
3.タトゥーを見せたがる。
10代から60代に至るまで性別を問わず、イタリアのタトゥー人口比率は高めです。
彼らは自慢のタトゥーを露出できるノースリーブやショートパンツなどの軽装を好み、
寒さを我慢しがちなので、イタリア人が風邪をひく最大の原因はタトゥーだろうと思います。
4.熟年層が譲らない。
とくにテレビ界では、アナウンサー、司会者、歌手、コメディアンからセクシータレントに至るまで熟年層が大半を占め、天国みたいに白い照明を浴びながら奮闘し、これまた熟年層が大半である視聴者を勇気づけています。
5.高齢者にウィンクされる。
街中などで、ちょっとしたやり取りがあったご老人が性別を問わず、お茶目にウィンクしてくれることが実に多く、私はこれが大好きです。
今年は、片頬を引きつらせずに上手にウィンクができるようになりたいと願うNでした。