イタリア直撃Interview- BJANKO篇 -


がっぽり大容量!超軽量!なのにハイパーファッショナブル!

ミラノカジュアルを極めるBJANKOバッグの「本当の魅力」とは?

その紙のような質感と軽さ、ファッショナブルなデザインで、入荷した途端に即完売!ココ、ZAC MUSEOでしか買えないミラノ発の大人気ブランド、BJANKO。

ヨーロッパだけでも300-400の販売拠点で人気を博し、ZAC MUSEOでもリピーターやまとめ買いが続出しているBJANKOの誕生秘話や人気の秘密を、今回はなんとBJANKOの創業者お二人に、現地ミラノで直撃インタビュー!

BJANKOを発掘して、間を介さないダイレクトな取引を実現したZAC MUSEOの現地駐在スタッフがたっぷりと深掘り。

「紙のようで紙じゃない」唯一無二の素材はどうやって生まれたのか?その独自の商品力で、世界中でファンを増やし続けているBJANKOの魅力について余すことなくお伝え致します!!

バルバラ

BJANKOの創立&経営者。デザイナー。イタリアのファッション業界で様々なキャリアを積み、念願のオリジナルブランド、BJANKOをスタート。

企画のみならず経理もこなす、風格あふれるクールな佇まいと低い声が魅力的なワンダーウーマン

ジリオ

BJANKOの創立&経営者。営業責任者。その前歴は、なんと1987年、イタリア、アルペンスキー競技のジャイアントスラローム金メダリスト。某世界的スキーウェアメーカー2社の営業責任者を経て、バルバラとBJANKOをスタート。

さすがのアスリート体型を駆使して、ヨーロッパ各国を飛び回るスポーティーなジェットセッター。

ニヒコ

ミラノ在住歴20年以上のファッショニスタ。イタリアでファッション業界に携わってこの道20年のベテランスタッフ。ファッション最先端の地ミラノで磨かれ続けた抜群のファッション嗅覚から1年半前にBJANKOの日本上陸を実現!BJANKOのオーナー2人とも深い関係性を持つ。




BJANKOのバッグとなら軽やかにウオーキング

ニヒコ:チャオ!ミラノの私のオフィスから、私が「ミラノの中目」と呼んでいるナヴィリオ川に沿って南下すること約5キロ、BJANKO(ビアンコ)社にお邪魔しております!


バルバラ:ニヒコ、あなた今日もまた歩いてきたの(笑)?


ニヒコ:もちろんよー。今日はELLAをお供に参りました。BJANKOの紙みたいに軽いバッグなら、どこまででも軽やかにスタコラ歩けちゃうもの。ニヒ。


ジリオ:BJANKOのバッグを使うと、楽すぎてちょっと他のバッグが使えなくなるよね。

ニヒコ:そうなのよ!罪なバッグよねー。罪なのに、ブランド名は「白」を意味するBJANKO!・・・私、上手いこと言っちゃった?ZAC MUSEOで大好評を博しているあなた達のブランド、BJANKOについて今日はとことん聞かせてペルファヴォーレ。


ジリオ:オッケー!


ニヒコ:そしてとにかく入荷した途端に売れ切れてしまうので、今回はインタビューの質問とともに、追加オーダーも持参いたしました。お願い、なる早で生産してペルファヴォーレ。]


バルバラ:ニヒコ、あなたって無理ばっかり・・・・(笑)。

2人の出会い、BJANKOのはじまり

ニヒコ:さてBJANKOのはじまりについてですが、まず、あなた達はカップルではなく、それぞれにご家庭を持つビジネスパートナーである、ということを最初に明言しておきましょう。


ジリオ:僕がとある大手スポーツブランドで営業マネージャーをしていた時に、知り合いに勧められて販促用のアイテムを作ってもらった外注先が、バルバラだったんだ。


ニヒコ:ジリオは、なんとイタリア、アルペンスキー競技、ジャイアントスラロームの金メダリストだものね!イタリアのウィキにも載っているという。引退後、スポーツブランドで営業キャリアを築いてきたのね・・!


ジリオ:そうだね、自分の人生において、「スポーティー」というコンセプトはやっぱり譲れないよね(笑)。で、バルバラと仕事をしてみたら、評判に輪をかけて仕事が正確で速いし、センスも抜群だったから、これは何か一緒に出来ないかと。


バルバラ:過去には自分のファッションブランドをやったりもしたけれど、その時は2人の子供がまだ小さかったので、フリーランスでファッションアイテムのデザインをして、生産まで請け負う仕事をしていたの。


ニヒコ:いまや、やたらとイケメンに育った自慢の息子さん達なわけですが・・!そうして2人が出会い、すぐにBJANKOが生まれたということ?

ジリオ:いやいや。最初はバルバラの得意なニット製品のブランドをスタートしたんだ。5年位続けて、そこそこの成功を収めたと言えると思う。


ニヒコ:(ブランド名を聞いて)私、そのブランド知っているかも・・・!ということは知名度もあったのに、それをやめてBJANKOを立ち上げたのはまた何故!?


バルバラ:市場には存在しない、本当に新しいブランド、全く見たことのない商品をなんとしても作り出したいと思ったの。

私たちも、買って使ってくれる人達も、ワクワクと興奮できるようななにかをね!

BJANKOのアイデンティティーとなった究極の特殊素材とは!?

ジリオ:特にここイタリアでは、いわゆる「ハイファッション」、またはそれに追随するブランドが市場にあふれているよね?

その飽和状態にあるマーケットではなく、実はありそうでない「アッパーミドルなカジュアル」市場にフィットするファッションブランドを立ち上げるという、明確な構想があったんだ。


バルバラ:そして真に新しい商品を作り出す為になにより必要なのは、市場にない素材を探しあてること、それが最重要ミッションだったというわけ。見たことのないデザインは直ぐに真似ができてしまうけれど、見たことのない素材は、そう簡単には真似ができないでしょ?


「BJANKOだから」喜んで、そして楽しんで使ってもらえる実用的な商品を生み出すカギは、デザイン以上に、スペシャルな素材なんだという確信があったの。


ニヒコ:なるほど!こうして、あとにBJANKOの核となる、とっても特殊な素材探しの長ーい旅が始まったわけね・・!そして見つけたその素材こそが!


バルバラ:そう!


ジリオ:ドゥポン社のTYVEK(タイベック)!水や雪、引き裂きに強くて耐久性に優れている上に、プラスチックとしてリサイクルも可能な、サスティナブルな高密度ポリエチレン製の薄く軽いシートだったんだ!

BJANKOのオリジナル素材はこうして生まれた!

ニヒコ:きゃあああ!TYVEKとの運命の出会いについて、聞かせて聞かせて!


ジリオ:ありとあらゆる素材をリサーチしたよ。条件は、ファッションブランド、BJANKOのアイデンティティーとなるような、アパレル衣料にもバッグなどの雑貨にも用いることが出来る素材。

そして、着心地や使い心地に優れ、誰もに喜んでもらえて、しかも人をハッとさせるような面白さや斬新さがある素材。そんな素材があったら最高だよね?そうなると、そんな素材って・・。


ニヒコ:ない(笑)!


ジリオ:そう、そんなものはそう簡単に見つからない(笑)!


バルバラ:だけど、ドゥポン社のTYVEKをようやく見つけた時に、紙のような軽い質感なのに、とても丈夫であるというギャップが、すごく面白いなと思ったのよね。

ニヒコ:TYVEKは、ロックダウン中にも大活躍した化学防護服に用いられている、真っ白い不織布よね?国際宅配便の封筒も、ハサミで切らないとまず破れないものね!


ジリオ:高密度ポリエチレン製の薄く軽いシートで、水や雪、引き裂きに強くて耐久性に優れている上に、プラスチックとしてリサイクルも可能だというサスティナブルな点がパーフェクトだったんだ。


バルバラ:唯一の問題は、TYVEKのカラーは白しかない、ということ。


ニヒコ:となると、ファッションとの親和性は微妙だわねえ・・!


バルバラ:だから、このまっしろでまっさらな素材をどう着色するか、という果てしのない技術研究が始まったわけなのよ。なにしろ特殊な素材なので、イメージ通りの色を着けることが物理的にとても難しいの。


ジリオ:イタリア中の工場を探し回り、世界中から染料や材料を取り寄せては試行錯誤を繰り返して、何度となく失敗しながら、納得のいく着色が出来るまで5年かかった。


ニヒコ:・・・・ご、5年(白目)!!!

そしてついに!BJANKOだけのオリジナル素材、WHITEK™、誕生!

ニヒコ:その5年という長ーい年月を費やして開発したのが、今や本家、ドゥポン社のオフィシャルパートナーともなった「WHITEK™」なわけね!

バルバラ:企業秘密だから製法については詳しく明かせないけれど、WHITEKのバリエーションは5タイプ。


●特殊染料でプリントすることでソフトに発色させる「ナチュラル」


●独自の技法でフィルムコーティングすることで、ソフトなメタリックカラーを演出する「SHINY」。


●独自の技法でフィルムコーティングすることで、マットで鮮やかな発色とゴム引きのような質感を演出する「メンブラーナ」


●独自の技法で粒子コーティングすることで、輝くメタリックカラーとラフなシワ感を表現する「ラミナ」


●独自の技法でフィルムを重ね、光のあたる向きによって虹色に変化する「PEARL」

※カラーコードの前にPEARLとついているカラーが該当します

ジリオ:WHITEK™を発表した途端、名前は明かせないけれど(笑)、アウターで有名なほとんどのハイブランドから問い合わせがあったよ。


ニヒコ:それくらい魅力的で特殊な素材と技術であるということよね!FILAとのコラボ商品は、すごく素敵だった!

ニヒコ、ガッテンよ!理想的でスペシャルな素材を探し出し、そこに自分達だけが実現できる加工技術を更にプラスすることで、念願の「本当に新しい素材」を手に入れたというわけね!


バルバラ:その通り!

ニヒコ:言うは易し行うは難し。漠然とイメージしていた「本当に新しい素材」を、現実に創り出してしまったその努力と気概に、心より感服致します!!!


ジリオ:有難う。こうして世界中の、本当に多くの人々に我々のブランドを喜んで愛用してもらえているということに、とっても報われているよ。


ニヒコ:お二人の並みならぬ努力の結晶を、ZAC MUSEOを通して、日本の皆さんにも直接お届けできていることが、心底光栄です(号泣)。



ニヒコ:それでは、これも大事!BJANKOのバッグのデザインについて、話を聞かせていただきましょう!


BJANKOのバッグの秘密とは?

ニヒコ:BJANKOのバッグを初めてミラノのファッションウィークで見た時の衝撃、そのあまりのインパクトにハートを撃ち抜かれた瞬間のことは、昨日のことのように覚えております。


まずは、このビッグなサイズ感!正直、最初は日本向けに小さくしてもらおうかと思った位。けれども蓋を明けてみたら、この他にはないビッグなサイズ感こそが、日本でも大きな支持と人気を得ているの!


ジリオ:ちょっとなにかのスポーツをしようにも、アクティブな外出をしようにも、けっこう荷物は多いものなんだよね。パッとみて大きいなと思っても、いざ使ってみると、なんでも放り込める便利さに「ああ、このサイズで正解なんだな」と実感するんだ(笑)。

ニヒコ:そうそう、まさしく日本には「大は小を兼ねる」という言い回しが!入れる物が少なければ、素材の特性上、バッグもしなっとして嵩張らないし、そもそも紙みたいに軽いから、大きさが意外と気にならない。


あと、携帯用のポーチが大きめで、バッグとヒモでつながっているのも私は大好きな点!エコバッグとかって、ケースがとっても小さいから、バッグを毎回一生懸命丁寧に折りたたまなくちゃいけないのと、そもそもすぐにケースをなくしちゃうのが、大雑把な私にはすごいストレスで!


バルバラ:私達、似ているかも(笑)。それは私も全く同じで、デザインする時に意識したポイントよ。


ニヒコ:有難う、バルバラ(泣)!


大きめの付属ポーチに、バッグを適当に折りたたんで突っ込めるし、バッグを使っているときにはインバッグのポーチとして大活躍してくれて、しかもヒモでつながっているのでケースをなくす心配がないのは最高よ!

バルバラ:BJANKOは、TEMPO LIBERO(テンポ リーベロ=フリータイム)を充実させるためのアイテムであることがテーマなので、せっかくのフリータイム、ストレスもフリーで使ってほしいもの。


ジリオ:そうそう、ちょっとした移動やホビーなどに、いちいち「今回の荷物はこのサイズのバッグに入るかどうか」と悩まなくて良い万能なサイズ感と、しかもその大きさが野暮ったくならない、ファッショナブルなカジュアル感は、イタリア中を探してもBJANKOならではだね。

BJANKOのバッグはハンドメイド!

ニヒコ:カジュアルなバッグ=大量生産って思われがちだけれども、BJANKOのバッグをひとつ作るのに、実は大変な手間がかかっているのよね?


バルバラ:TYVEK®という「やぶれない」特殊素材は大量生産用のレーザーでカットできないので、数枚ずつ重ねてパーツごとにハンドカッターでカットしなくてはならないの。


ジリオ:しかもTYVEK®自体がつるっとしていて滑りやすいので、縫製にも卓越した技術が必要なんだ。Zac Museo用のバッグは、ニヒコ達が求めるシビアな基準をクリアできるように専属の職人が縫っているから、生産出来る数には限りがある


ニヒコ:本当に感謝しております!!ダンさん(職人さんの名前)も有難う!!(と工房でひたすらミシンに向かうダンさんに絶叫)


バルバラ:ニヒコ、このロゴを張りつけるのも、全部手作業なのよ・・・。


ニヒコ:えええ!?それはすっごい手間よね!?


バルバラ:特殊な生地でステッカー状にプリントしたロゴを裁断済みのボディ―部分の正確な位置に貼りつけて、1枚ずつ、ホットプレスするのよ・・。


ニヒコ:・・手作業のアップリケ!しかも、1つにつき2面あるから、すっごい大変!!バルバラ、ちょっとこのデザインにしたこと、後悔してるでしょ(泣)?


バルバラ:してるわよ・・・!してるけど、Zac Museoのお客様はこのデザインを気に入って下さっているので、日本向けにのみ、このロゴデザインを継続しているの。


ニヒコ:本当に有難う(号泣)!!!

イタリアサッカー界にもBJANKO旋風が!

ニヒコ:そのBJANKOの唯一無二のオリジナリティと、カジュアルでスポーティーな魅力で、この度、イタリアセリエBのサッカーチーム、FROSINONE CALCIOから、オフィシャルファッションパートナーに選ばれたとか!!おめでとうございます!


バルバラ:ふふふ、有難う。これから様々なオリジナルアイテムを選手達に提供していくことになるわね。


ジリオ:是非わが社と!と名乗り出た何十、何百というブランドからBJANKOが選ばれた基準は、やはりその他社にはない素材とブランドのオリジナリティなんだ。

ニヒコ:キャー!BJANKOの快進撃が止まらない!!


バルバラ:ふふふ。Zac Museoのお客様にも喜んでいただける素材やアイテムをこれからもどんどん開発していくので、是非お楽しみに!