ZAC MUSEOでも大人気のCHRISTIAN VILLAのバッグコレクション。
クリスチャン・ヴィラって一体どんな人?
ということで、今回は、クリスチャンヴィラご本人にインタビューしてまいりました!
私も長いお付き合いになりますが、なにはさておき、
クリスチャン、ものすごーくスウィート(=イタリア語でいうところのドルチェ)です。
今回も、ミラノ郊外のショールームの最寄りの駅まで、クールな愛車で颯爽と、クリスチャンご本人がわざわざ迎えに来てくれました。
INTERVIEW#4『ボストンバッグの人気の秘密』
2022.06.13.
N: ZAC MUSEOで大人気のボストンバッグもバランスが絶妙!
確かにクリーンでエレガントなんだけれども、コロンとした曲線が醸し出す愛嬌もあって、その実しっかりと底マチがあるので、収納力も抜群という。どうやって生まれたの?
C: 10年以上前のモデルが、改良に改良を重ねて今の形になったので、当時のデザインとの共通点は、「ボストンバッグである」、もはやそれだけだと思う(笑)。
最初のサンプルはないけれど、それに一番近いのがこれかな。
N: おお。似ても似つかない(笑)。
C: サイズ感、デザイン、ショルダーの取り付け位置、金具、全てのディテールをマイナーチェンジしながら総体的に別物になったという。このモデルが間に入るイメージだね。
N : ああ、なるほど!
C: 開け口ひとつにしても、ぱっくりと開けやすいように出来るだけジップを長くしたいけど、これ以上長くしたら、ショルダーを取り付ける位置が低くなりすぎて、肩掛けした時にバッグがひっくり返ってしまう、そのギリギリのバランス。
N: クリスチャンてば、究極のバランサー!
C: サイズも3つあるけれど、サイズによってしっくりくる素材が違う。
N: ZAC MUSEOで大人気なのは、ミディアムサイズのシュリンクレザーでございます。
C: シュリンクレザーは、ミディアムサイズにこそ映えるんだよね!
N: 長い年月をかけて洗練に洗練を重ね、どんなオケージョンにもフィットするボストンは、ロングセラーになる予感が満々!今後とも、どうぞよろしくお願い致します!
C: こちらこそ!
毎週、1-2回はボローニャの自社工場に出向き、ミラノのショールームの真下に検品スペースを確保することで、
バッグの品質にも日々、目を光らせるクリスチャン。
華やかなベネズエラ人の奥様との間に生まれた3人のお子さんにとろけんばかりの、子煩悩なパパでもあります。
2年前に生まれ、亡きお母様の名前を受け継いだ娘さん、「夢はデテクティヴ」な12歳の息子さん、絵が上手でバッグのデザインに興味を示しており、
クリスチャンヴィラのアトリエで活躍する日も近そうな14歳の娘さん。
好奇心旺盛なクリエイティビティと鋭敏なビジネス感覚が、温厚な人柄を支点に見事なバランスを取りながら、
クリスチャンヴィラという、多くの人々を虜にする、魅力的なブランドを作り出しているのだと改めて感じ入った、今回のインタビューでした。